「個性」が見つからない
最近ずっと探してるんだけど、どこにあるんだろうか。
わたしの個性。
とりあえず、人から言われたり、自分ってそうかなと思える言葉を手当り次第に並べ立ててみる。
それらを繋げていくと、褒め言葉の押し売りみたいになって、自分で自分に引く。
だから「・・・ということは欠点だけど裏を返せば・・・」と、マイナス面も盛り込んでみると、狙ってる感満載で、あざとい。
足したり引いたり散々した結果、出来上がった「自分の個性を表す文章」を見てみると、
これは、自分なの???
となる。
道歩いてたら10人に1人はこういう人だろうな、という人が出来上がる。
自分の個性を表すのって本当に難しい。
自分という人間が生まれる確率は、1400兆分の1だそうです。
自分と同じ人は世界中に1人もいないし、存在するだけで奇跡。
なのに、自分を一般的な言葉に当てはめて、相手側に興味を持ってもらえるようにポジティブに切り取っていくと、
1400兆分の1人どころか、10分の1人くらいの超マジョリティな人間になる。
自分は世界にたった1人しかいない奇跡の存在のはずなのに、書き出してみればそこにいるのは「どこにでもいる誰か」でしかない。
自分ってなに?
自分はどこにいるの?
と、タイやインドへ自分を探しに行きたくもなる。
「就職希望者の犯す最大の誤りは、本来の自分ではなくなることだ。警戒心を解き、素直な態度をとるべきなのに、彼らはしばしば相手が望んでいると思う答えをする。」
カーネギーの「道は開ける」の中で出てくる石油会社の重役が言った言葉らしいのですが、これまさにドンピシャだと思う。
この相手だったらこういうこと言った方が良さそうとか、この会社ならこういうことアピールした方がいいかなとか、考えるんですよね。
それらを考慮した上で自分の個性を編集すると、見事に自分じゃなくなる。
「警戒心を取り、素直な態度でいること」
本当これに尽きるかなと思っています。
好きなこと。得意なこと。苦手なこと。嫌いなこと。
素直に、正直に。
と、つい相手の意向から入ってしまいそうになる自分に言い聞かせて、自分を探す。