楽しいノート

仕事を楽しくする。生活を楽しくする。人生を楽しく生きるための技術を身につける。

受験勉強って学校に入る以外なんの役に立つか考えたら

 

今日と明日はセンター試験

日本の受験制度はおかしい。

何の役にも立たないし、もっと人生に役立つものにすべき。

と知り合いの方と話していて

でも、実はわたしは心の中でこっそりと

役立たないなんてことはないのに。

と、思っていた、

 

わたしの記憶

さて、受験勉強。

わたしも経験したけれど

1月のちょうど今の時期は塾の自習室でよく泣いてた。

落ちたらどうしよう。

落ちたら人生終わる。

と思って、しくしく泣いた。

 

今から考えると超可愛いし、

もし落ちたとしても人生なんて終わらないよと思えるんだけど

あの時は、それが全てだった。

たぶん、今受験勉強してる人もそうだと思う。

大人が

「受験落ちたくらいで人生終わらないよ」

とか言っても

「わたしにとっては終了!!」

と思うくらいに全てだった。

 

日本の受験は暗記力とテクニック勝負。

 

わたし、国語と英語の2科目受験でした。

なぜなら、社会を勉強したくなかったから。

誰がどの藤原だか区別がつかない日本史も嫌だったし、

ヨーロッパがこんなことしている間に日本ではこれが起こってさらに中国では・・・と

ひたすら横に広がる世界史も無理だと思った。

 

本をたくさん読んで来たおかげで、

現代文は受験テクニックさえマスターすれば面白いように点数が取れたし、

最初は意味不明だった古文は、

ある程度の単語を暗記したらわりと読めるようになり、

さらに受験テクニックを加えたことで塾で一番の点数を取ったりしていた。

英語は、高3の夏休みに単語を1000以上暗記し、

そこから英文法や長文読解を何度も繰り返し解いて、

テクニックと感覚を身につけた。

 

と、このように、

日本の受験は暗記と受験テクニックをマスターすればクリアできます。

基本的なことを全て暗記し、

東大なら東大の、早稲田なら早稲田の、MARCHならMARCHの、

それぞれのテクニックをマスターするだけです。

 

 

受験勉強で詰め込んだことは面白いように忘れる。

 

受験がめでたく終わったその後どうなるか。

勉強した内容はすぐに忘れます。

超短期記憶だし、受験という目的のためでしかなかったから。

目的を達成したら、あとは必要ないのでね。

 

わたしは、受験生時代に偏差値70越えた古文も、

今見たら「あぁそんなようなことやった気がする」

程度のおぼろげな記憶しかない。

 

受験勉強で得られるもの。

 

こんな暗記とテクニックだけの受験に何の意味があるんだ!

日本の受験制度はおかしい!!

と、言いたくなる気持ちもわかるけれど

何の意味もなかったなんてことはない。

だって、わたしはその受験勉強で得たものが確かにあるから。

 

見通しを持ってスケジューリングする力。

わたしは2科目でだいぶ少ない方だけれど

それでも現代文、古文、英単語、英文法、長文読解、など事細かに別れてる。

これが3科目とか5科目とか受ける場合も多い。

今日は国語の気分〜とか闇雲にやっていたら

受験日までに全てを網羅することは不可能。

 

目的の大学に入るために必要な勉強はなんなのか。

そのためにはどれくらい勉強する必要があるのか。

1ヶ月後にはどの時点までできていればいいのか。

1週間後までに終わらせることは何か。

そのために今日何をするべきなのか。

 

もちろん先生や親の助言を受けながらだけど、

大きな目標(志望校合格)を達成するためには

小さな目標を次々とクリアしていく必要があることを学んだ。

 

集中できるスタイルの確立

受験勉強は1週間2週間の話ではないです。

長い戦いになるし、長いから途中でだらける。

今日は1日勉強!とか思っても中々集中できなくて、

集中できないことに焦って、さらに集中できなくて・・・。

と、負のスパイラルに陥ったりする。

わたしは様々な場所で勉強してみた結果、

一番集中できるの場所は

ちょっとざわざわするカフェだった。

家だと気が散る要素がたくさんあるし、

図書館だと静かすぎて自分の立てる物音にすら気を遣ってしまうし

塾の自習室だと友達と喋ってしまうから。

 

しかも、2・3時間おきに移動することで

休憩や気分転換を挟みながら1日中わりと集中して勉強していられる。

 

自分が集中できるのはこのスタイルだな、ということがわかっていると、

大学生や社会人になってから勉強の必要がある時にも

そのスタイルで集中して勉強できる。

今もわたしは集中して仕事をしたい時には

早朝のカフェに行く。

 

そして一番大きな成果物は、

1つの目的に向かって努力できる力だった。

 

受験勉強の期間は長い。

どんなに遅い人でも9月くらいからは本格的に始める。

私立の受験日が2月始めとしても、

半年間1つの目的に向かって頑張り続けなければいけない。

わたしは、運動部に入った事がなかったから、

17年間生きていてそんなに長期間1つのことに向かって努力した経験自体

あまりなかった。

(高校の体育際も同じように頑張ったから、なくはなかった)

 

その達成感たるや。

 

1つのことにこれほどまでに必死になって打ち込めたこと自体が、

その後の何かに頑張る時に、きっと生きてくる。

 

絶対に無駄なんかではない。

何かに一生懸命打ち込むと、自分が主役になれるから。

 

そしてその主役になった経験は自分の中でずっと生きるから

別の何かに向かって努力する時に必ず役に立つ。