価値を伝えることをことを怠らないこと。
店名非公開のお店の美味しさの秘密
ネットで店名非公開のお店として話題になっていたお店に
予約を取って行ってみた。
(今はもう店名は公開されているし、そもそも特に戦略とかではなく、流れで非公開になっただけらしいです。)
そうしたら本当に素晴しく美味しかったのだ。
素材も調理もとにかく最高だった。
そしてその美味しさの一端を担っているのは、
きっと店主の言葉だ。
おまかせコースのみで、10席程度のカウンターのみのそのお店は
その場にいる全員が同じタイミングでコースが進んでいく。
料理を出される時に必ず
これはこういう素材だからこういう調理をしていて
こうやって味わってみて、と
美味しさのポイントを一品一品説明してくれるのだ。
料理人だったり相当なグルメだったりしないと
どこがどう美味しいのか、というのは実はよくわかっていない。
高いから、とかおいしいと言われているから、とか
情報で美味しいと思っている。
その店主はこう言ってた。
「 こういう美味しさがあるっていう着地点を知った上で味わってもら って
そこから自分なりの美味しいを探してほしい」
と。
美味しいものを味わい尽くした2時間だった。
良さは伝えないと伝わらない。
友達や恋人の良いところをいくら知っていても
相手に伝わっていなければ思ってないことと一緒なのだ。
その価値が伝わるためには、
やはり伝えないとダメなのだ。
ディズニーのジャングルクルーズみたいなもので、
あのキャストは要所要所でちゃんと「あぶなーい!」とか言って
見せ場に注目させてくれる。
「ここ、見るとこだよ!」ってとてもわかりやすく
伝えてくれてる。
教師も同じ。
「教師の仕事は子供の良いところを見つけて褒めること」
と言っても過言ではないし、実際そう。
言葉で、態度で、折に触れて頻繁に褒める。
褒められた子自身は自分の良いところをはここなんだなと思うし
周りで聞いていた子達も、 あの子の良いところはそこなんだなと思う。
価値を伝えること、共有することこそ
とてつもなく重要なことなのだ。