【しごと】地味にスゴい人達が世界をつくるんだ。
「地味にスゴい!校閲ガール・河野悦子」
というドラマをご存知でしょうか。
「校閲」という仕事に焦点を当てているこのドラマ。
ほとんどの人にとって
「校閲ってなにする仕事?」
という疑問がまず出てくる。
出版関係じゃない限り、あまり知らない職種。
けれど、世間に広く認知されていない仕事なんて、
星の数ほどあるのだ。
それは重要度が低いということじゃなくて
「認知されていないこと=正しく仕事をしていること」
なのだ。
本を読んでいて、誤字脱字を発見することなんてほぼない。
ただただ、内容に没頭して読んでいる。
間違っていないことが当たり前なのだ。
公園の遊具で子供達がけがする事なく遊べていること。
蛇口をひねったら、そのまま飲める水が出てくること。
電車が時間通りに来て、時間通りに発車すること。
デパートや駅のトイレがゴミで溢れ変えることもなく
綺麗に保たれていること。
「当たり前のことを当たり前だと思えるのは、
それを陰で支えてくれる人がいるから」
と、ドラマの中で菅田将暉は言うのだ。
その仕事をしている人がいることを忘れるくらい当たり前であることが
その仕事にとって重要なことなのだ。
海外へ行くと、
当たり前が当たり前じゃないことに
すぐに気付く。
飲食店に入ればお水が無料で出てくること。
バスや電車などの乗り物が時間通りに来ること。
電車で居眠りできること。
ぼーっと街を歩いていても何も盗られないこと。
終電で帰って、暗い夜道を1人で歩けること。
道路や歩道に大きな穴があいたりなんてしていないこと。
全て当たり前で、
全て特別なことなのだ。
それに気付くと、世界は途端に優しくなる。
こんなにたくさんの人達に支えられた上に
わたしたちは生きているのだ。