音楽と思い出の蜜月関係
ある曲を聴くと、その曲を聴いていた当時の風景が
ばーっと目の前に浮かぶことがある。
景色だけではなくて、その時に感じていた思いや感覚までも呼び起こす。
ミスチルの「HANABI」を聴くと、池袋から高田馬場まで歩いて会社に通っていた時の、あの坂道が目に浮かぶ。
旅先でなぜかハマって歌ったhiroの「tresure」は、ハワイのビーチまで続く小道の景色と共に、海の匂いまでしてくるんだ。
それが起こったのがまさに今日。
友達の結婚式に出席したところ、「君の名は」で使われている
RADWIMPSの曲がこれでもかとばかりに要所要所で使われていたのだ。
そうしたら、もういてもたってもいられなくなってしまって、
帰りに1人でレイトショーを観てしまった。
わたしは、映画好きというわけではなく、
むしろ、そんなに映画は観る方ではないけれど、
「シンゴジラ」をきっかけに、映画気分が盛り上がったこともあって、
「君の名は」は1週間前に観に行っていた。
とても良かったし、泣いたのだけど、
2回目観るなら断然「シンゴジラ」」だなぁと思ってた。
何度も観ている人がたくさんいることに、疑問すら抱いていた。
そんなドライな感想しか持っていなかったわたしが、
なぜ映画館に足を運んでしまったかというと、
それはもうRADWIMPSのせいだ。
聴覚的なサブミリナルでも仕込まれているのかっていうくらいに、
あれらの曲を聞いて、映画の記憶が自分の中に蘇ってきたのだ。
曲名もよくわからないし、どういう曲だとかはっきり覚えてないのに、
こんなにも人の記憶を刺激する。