【しごと】「向いていない」と判断する前にまずは没頭してみよう。
「自分に向いていることだけを突き詰める」
という風潮が、勢いがある。
なぜそれが受け入れられるのかな、というと、
色々なことの制限がなくなってきたから。
昔(というかそんなに前でもないほんのちょっと昔)は、
人生の道筋は大体何パターンかしかなかった。
大学に行って、どこかの会社に就職して、数年したら結婚。
子供を産み、ローンで家を買う。
その中で、どれにしようという選択肢だけでしかなかった。
それが、今もう根本的に、別にその流れじゃなくてもいいんじゃないか、と。
YouTubeから、世界的にデビューする子供もいる。
SNSでのつぶやきから、いきなり有名人になることもある。
何がきっかけになるのかわからない。
道のパターンが未知数になった。
というか、未知数なことに、みんなが気付き始めた。
そして冒頭に戻るのだけど、
パターンが未知数なために
「この道じゃなくてもいいんじゃないか。」
という思いに至る。
何かの仕事に就いた時に、それが今まで自分がやったことのないことで
全く上手くいかないと、
「これは自分に向いていないんだ。もっと他の道がある。」
と、いう考えになりやすいのだと思う。
そう思うこと自体は別に良いのだけど、
もしかしたら、それは判断が早すぎるだけかもしれない。
その事ができないのは、向いている向いてないではなくて、
ただただ「没頭時間」が少ないだけなのではないかな。
「3年は辞めるな」
なんて、言わない。
ただ、3年分くらい没頭した上で判断してみてもいいんじゃないかな。
その道を突き詰めてみたら、違う景色を見る事ができるかもしれない。
その景色を知らないままに、道を変えてしまうのは
もったいないな、と思う。
「未来を見て点を結ぶことはできない。過去を振り返って点を結ぶだけだ。
だから、いつかどうにかして点は結ばれると信じなければいけない」
とは、スティーブ・ジョブズの有名なスピーチの一節。
胸がアツくなる言葉だな、と思う。
けれど、まずは点にすることが必要なんだ。
ちゃんと工夫して、色々な角度から挑んでみて、没頭する。
そうしたら、それはちゃんと点になる。
繋げることを考えるのはその後だし、
きちんと点になっているならば、後から繋がる。
というか、絶対繋げてやるという意識で、繋げる。
まずは、点にする努力をするところから始めてみよう。