楽しいノート

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【エッセイ的な】日曜日の夕方5時という「もうすぐ終わり」の時間

1週間の始まりは月曜日朝で、

1週間の終わりは日曜日の夜。

 

これはもう、大多数の人にとって共通の感覚なんじゃないかなぁと

思っているのです。

小学校から高校まで12年間も学校に通えば、

そのリズムが染み付いているのは当たり前の事で。

 

だから、日曜日の夕方って

「もうすぐ終わり」の時間なんです。

 

 

何事でも「もうすぐ終わり」っていうのは切ないものですね。

もうすぐ終わってしまうんだ、嫌だな寂しいな。

という気持ちと

また新しく始まるな、次は何が起こるのかな

という気持ちが

マーブル模様のように混ざっていて

その濃淡が一番濃くなり始めるのが、

日曜日の5時という時間だなと思うんです。

 

7時くらいになると、

終わってしまう嫌だ!

という気持ちが濃くなってしまう傾向にあって、

だから多くの人が

サザエさん症候群にかかってしまうんでしょうね。

 

 

小学生の頃は、どれだけ遊んでいても

チャイムの時間が終わりの時間でした。

学校があってもなくても、それは変わらなくて、

日曜日でも5時のチャイムがなると、

もう遊びの時間はおしまいで、

家に帰っていきました。

家に帰ると、お母さんがとんとんとん、と包丁で何かを刻んでいて

お父さんは本を読んだりしていて、

つけっぱなしのテレビでは相撲が流れています。

うちは、夕ご飯は大体6時だったので、

それまでの時間は家の中でそれぞれ好きな事をする時間でした。

ご飯の美味しそうなにおいをかぎながら。

今日のご飯なにかな、なんて考えたりしながら。

お風呂はご飯の後に入るのがいつもの流れなんだけど、

たまにその時間にお風呂に入ってしまうと、

ご飯から寝るまでの時間が増えた気がして

得した気分になりました。

 

あの頃の匂い、音、気分。

普段は忘れているのに、それをふと思い出して懐かしくなるのが

日曜の夕方5時だったりします。

特別どこにも出かけないのんびりとした日曜日。

 

1人でいても絶対に1人になることはなかった家の中を思い出して

時間の流れに思いを馳せたりなんかして、

少し切なくなってしまう。